山内 星子

YAMAUCHI Hoshiko

2025年度採用

中部大学
人文学部心理学科
准教授

専門分野

臨床心理学

キーワード

精神的健康
幸福感
才能
自閉スペクトラム
青年期

所属学協会

日本心理臨床学会
日本発達心理学会
日本学校メンタルヘルス学会
日本自閉スペクトラム学会

主な研究内容

青年期の人々のウェルビーイングや能力発揮を促進する要因に関する研究を行っています。現在は特に,以下の2つの研究に取り組んでいます。

1つめが,自閉スペクトラム症やその傾向を有する青年期の人々を対象とした研究です。自閉スペクトラム症は発達障害のひとつであり,その傾向のある人々も含めて,抑うつ,不安が高くなる傾向にあることが一貫して報告されています。一方で,自閉スペクトラム傾向が高くても幸福感が高かったり,精神的健康を保っている人々が一定数存在することも示されています。自閉スペクトラム傾向の高い人々への効果的な支援や環境整備を検討するため,自閉スペクトラム傾向が抑うつ,不安を生じさせるプロセスに関する量的検討や,能力を発揮し幸福感を高く保っている人々をとりまく環境や特性に関する調査,事例検討を行っています。

 2つ目は,一般大学生をとりまく様々な要素(例えば,性格特性,居住環境,人とのかかわり,入学までの学習習慣・成績等)が,大学在学中の精神的健康,学業成績,進路の満足度に与える影響についての縦断研究です。大学在学中に精神的健康が低下し,様々な支援を必要とする学生は少なくありません。しかし,支援機関のリソースは不足し,新たな支援方略が必要とされています。また,思うように自分の強みを生かす道をみつけられないまま卒業する学生もいます。本研究では,心理,社会的な不適応/適応をもたらす要因に関する量的検討を行うことにより,予防的介入や能力発揮促進的支援の可能性を探っています。これまでに,高校在学時の学習習慣が大学における学業上の適応にとって重要であること,性格特性と学業成績には関連があること,学内におけるソーシャルサポートの重要性などが示唆され,今後は縦断データをさらに蓄積して具体的な支援方略につなげたいと考えています。

論文

Yamauchi, H., Sugioka, M., Suzuki, K., & Matsumoto., M. (2023) The Mediating Role of Difficulties in Life and Social Support in the Association Between Autistic Traits and Psychological Adaptation Among Adolescents, The Japanese Journal of Developmental Psychology, 34(1), 19-28.

Yamauchi, H. (2023) Support for Gifted Students in Student Counseling, Japanese Journal of Learning Disabilities, 32(4), 273-279.

研究紹介

Researchmap 山内 星子 (Hoshiko Yamauchi) – マイポータル – researchmap

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