野崎 佑典

NOZAKI Yusuke

2023年度採用

名城大学　
情報工学部
助教

専門分野

情報セキュリティ

キーワード

軽量暗号
サイドチャネル解析
物理的複製不可能関数
AIセキュリティ
環境発電

所属学協会

The Institue of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)
電子情報通信学会
情報処理学会
日本知能情報ファジィ学会

主な研究内容

主にハードウェアにおけるセキュリティに関する研究に取り組んでいる。安心・安全に情報をやり取りするためには、情報システムを支えるハードウェアでのセキュリティを確保することが重要である。日本政府が推進するSociety 5.0では、現実空間と仮想空間において人工知能（Artificial Intelligence：AI）やInternet of Things（IoT）技術が密接に連携しており、これらで利用される暗号ハードウェアやAIシステム、電子指紋を対象としたサイドチャネル解析やその対策について研究している。サイドチャネル解析は、ハードウェア（回路）動作時の処理時間や消費電力、漏洩電磁波などの物理的な情報を利用して内部の秘密情報を推定する解析である。暗号ハードウェアのサイドチャネル解析の研究では、主に軽量暗号を対象としている。軽量暗号は、小回路規模・低消費電力・低遅延で利用可能な暗号技術であり、IoTで利用される小型デバイスでの活用が期待されている。これまでに、各領域の軽量暗号に対する電力・電磁波・フォールト解析手法とその対策技術を開発してきた。
AIのセキュリティに関する研究では、AIの認識を騙す攻撃やAIモデルを窃取する攻撃、AIモデルを汚染する攻撃について研究している。これまでに、バックドア回路を用いてAIの認識を騙す攻撃とその対策や、サイドチャネル情報を利用したモデル抽出攻撃とその対策技術を開発してきた。
電子指紋（Physically Unclonable Function：PUF）は電子デバイスを認証するための技術であり、半導体の製造ばらつきが各デバイス固有の情報として利用される。これまでに、エッジAIの機構を利用したPUFや、軽量暗号の機構を用いたIoTデバイス向けのPUF、IoTで利用が期待される環境発電を利用したPUF技術を開発してきた。

論文

Y. Nozaki, S. Takemoto, Y. Ikezaki, and M. Yoshikawa, “RSM Based Tamper Resistant Implementation of Midori128 and its Evaluation,” IEICE TRANSACTIONS on Communications, vol. J106-B, no. 3, pp. 103–111, Mar. 2023.　(Japanease)

Y. Nozaki, K. Shibagaki, S. Takemoto, and M. Yoshikawa, “AI Hardware Oriented Neural Network Physical Unclonable Function and its Evaluation,” IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems, vol. 140, no. 7, pp. 689–696, Jul. 2020.　(Japanease)

研究紹介

researchmap　https://researchmap.jp/yusuke_nozaki?lang=ja

関連ニュース

  • 関連ニュースはありません

一覧へ戻る