田尻 大樹

TAJIRI Daiki

2024年度採用

豊橋技術科学大学
大学院工学研究科機械工学系
助教

研究領域:ものづくり技術(機械・電気電子・化学工学)
振動工学
機械力学・制御

専門分野

振動工学
機械力学・制御

キーワード

機械・構造物の状態監視と診断
モード解析
振動解析
振動制御

所属学協会

日本機械学会
自動車技術会
SAE international

主な研究内容

振動は身の回りの至る所に生じており,モノや人に害を与える場合がある.例えば,機械や機械要素が振動することによって製品の加工精度が悪くなったり,騒音が発生したり,疲労したりするので,そのような場合は機械や機械要素の振動の低減が必要である.また,巨大地震の際の構造物の振動は大災害を引き起こすこともあるため,構造物の振動に対する状態監視・異常診断の技術は重要である.
 このような技術はSDGs No. 9やNo. 11,No. 12に繋がると考え,私は,機械・機器・構造物などの人工物および身体運動のモデル化,解析,設計に関する研究を行っている.このとき対象物の振動や動作などの動的挙動に注目している.具体的には,対象物の動的な応答から動特性(振動特性)を同定する手法の研究,同定した振動特性をもとに設計変更するための解析手法の研究,同定した振動特性をもとに状態監視・異常診断する手法の研究に取り組んでいる.
最近は人の身体運動にも興味があり,2024年度からは,SDGs No. 3「すべてのひとに健康と福祉を」に貢献する研究にも着手する.具体的には,例えば顕微鏡手術などの人による精密作業が要求される場合の本態性振戦(手指の振動)を対象とした振動抑制機器(アクティブ動吸振器)の開発に取り組んでいく.このとき,振動促進の原理(論文)を逆に応用したり,機械学習の技術を取り入れたりする.手指の振動の抑制を実現する手法を確立し,社会から喜ばれる技術の開発に取り組んでいく.

 

論文

Daiki Tajiri, Tatsuru Hioki, Masami Matsubara and Shozo Kawamura, “Structural health monitoring for layered structure using an autoencoder,” Transactions of the JSME (2023) vol.89 no.928, 23-00227(15)

Daiki Tajiri, Takashi Tanaka, Masami Matsubara, Shozo Kawamura and Taiki Goto, “Experimental modal analysis using undamped control for high damping system,” Archive of Applied Mechanics (2023) vol.93 no.7, 2947-2964

研究紹介

researchmap https://researchmap.jp/daiki_tajiri
ラボのHP           https://dynamics.me.tut.ac.jp/

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