本事業のT-GExフェロー、アソシエートおよび企業アソシエートが推進している先端研究に関しまして、これまでの研究成果および成果物を発表させていただきます。
幅広い参加者(異なる専門分野の研究者、あるいは研究者以外の方々)に研究の意義をご理解・共感いただくと共に、今後の発展に向けたアドバイスをいただくことを目的としています。
 今回の研究成果エキシビションでは、「研究と社会の接点」をテーマに掲げました。研究と教育はこれまで学術の場を中心に発展してきましたが、複雑で多様化する現代社会においては、その営みを社会の広い領域と結びつけ、新たな価値を創出していくことが不可欠です。社会の課題を研究に取り込み、同時に成果を社会へ還元することが、
今まさに強く求められています。
 では、未来を切り拓くために、研究は社会とどのように結びつき、共に歩んでいくべきなのでしょうか。本エキシビションは、そうした問いを出発点として企画されました。特別講演では、科学技術社会論の第一人者である東京大学の横山広美先生にご登壇いただき、「研究と社会の接点」を考える上での重要な視座である科学の信頼についてご講演いただく予定です。分野や立場を超えた視点からこそ、新たな気づきが得られるはずです。
 本エキシビションが、分野や業種を超えた交流や共同研究の創出につながるだけでなく、学術研究と社会との相互作用を改めて考える機会となれば幸いです。

開会のご挨拶

加藤 剛志(東海国立大学機構 名古屋大学 教授)

特別講演

特別講演

ポピュリズム時代の科学信頼

講演者

横山 広美 氏(東京大学 教授)

科学の信頼は、科学を実行する科学者の信頼や、データへの信頼などいくつかに分けることができる。Covid-19の後、意外にも科学への信頼は下がらなかったが、世界では気候変動をはじめ深刻な問題も多い。日本においても対岸の火事ではなく、リベラル・保守による科学への信頼には違いがある。当日は科学の信頼や、危機時の科学的助言を「グループボイス」で行うことの利点について紹介する。

ショートプレゼンテーション & ポスター発表

ショートプレゼンテーション

  後のポスター発表の概要を1人1分でお話しいたします。最も優れたショートプレゼンテーション発表者の投票をぜひお願いいたします。


休憩

  ベストプレゼンテーション発表者の投票をぜひお願いいたします。


ポスター発表

  紙ポスターに加え展示品もご覧いただけます。オンサイトならではの深い議論をぜひお楽しみください。


休憩

  全体アンケートへのご回答をぜひお願いいたします。


閉会のご挨拶

武田 宏子 プログラム・マネージャー (東海国立大学機構 名古屋大学 教授)


開催場所

名古屋大学 東山キャンパス
EI創発工学館 FUJIホール
名古屋市千種区不老町 TEL:052-789-3402

会場内観

  • 2階 FUJIホール(特別講演会場)

  • 2階 多目的スペース(ポスター発表会場)

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お問い合わせ

T-GEx事務局(名古屋大学内)
t-gex[at]t.mail.nagoya-u.ac.jp

※メール送信の際は[at]を@に置き換えてください。

ポスター発表題目・アブストラクト一覧

氏名(所属) 題目・アブストラクト

髙橋 香苗

名城大学

誰が調査に協力するのか

星野 藍子

名古屋大学

当事者の声を可視化するメンタルヘルス領域の参加型アクションリサーチ

山内 星子

中部大学

高い創造性を発揮する理系研究者への臨床心理学的接近

森田 尭

中部大学

構造化状態空間モデルにおける初頭効果の発生

奥原 俊

三重大学

効用に基づく大規模言語モデルを用いた交渉対話からの合意生成

杉原 進哉 天筒 智也

株式会社ネオレックス

企業におけるAIの活用

山本 真之

株式会社デンソー

教育の観点を考慮した配送計画最適化

野崎 佑典

名城大学

エッジAIハードウェアに対する回避攻撃の安全性評価

岡田 大瑚

岐阜大学

ブロックチェーン技術を活用した知識共有システム

田村 秀希

豊橋技術科学大学

VR空間におけるヒト視覚系の物体材質識別

小路 真史

東海光学ホールディングス株式会社

文字と乱視軸による読みにくさの評価

本田 康平

名古屋大学

視覚型自律移動ロボットのための環境の理解と表現

舟山 啓太

株式会社豊田中央研究所

堅牢で機能的な信号伝達を可能にするトポロジカル導波路

東 直輝

名古屋大学

マイクロ・ナノ構造を用いた生体分子の操作と分析

公文 広樹

浜松ホトニクス株式会社

超小型パターンレーザを用いたマイクロ流路内の細胞速度計測

上野 藍

名古屋大学

MEMSウェアラブルデバイスを基盤とした次世代体内モニタリング技術の創出

澁谷 拓未

ホーユー株式会社 総合研究所

バイオインフォマティクス技術を活用した髪質ごとの特徴分析

平島 一輝

岐阜大学

植物二次代謝物と動物代謝の交差がもたらすがん転移制御

伊吉 祥平

名古屋大学

卵巣癌腹水の大規模プロテオミクス解析による分子型サブグループと予後マーカーの探索

横井 暁

名古屋大学(病院)

EV解析による女性のトータルヘルスケア課題解決

由良 義充

名古屋大学(病院)

クローン性造血;心血管病を促進する隠れた機構

新谷 正嶺

中部大学

心筋サルコメアの周期的カオス恒常性

服部 祐季

名古屋大学

発達期における脳内マクロファージの細胞動態と機能

辻河 高陽

名古屋大学

大規模疾患研究のためのハイスループット・ロングリード解析基盤構築

渥美 範俊

株式会社豊田中央研究所

脳有限要素モデルを用いた軸索ひずみに基づく外傷性脳損傷予測

市川 俊輔

三重大学

不安・抑うつに関わる腸内細菌の機能

東 小百合

岐阜大学

低分子化合物からつくる、刺激応答型人工分子集合体

宇佐見 享嗣

名古屋大学

昆虫を生きた工場として活用したモノづくり

田中 良弥

名古屋大学

群れ形成への介入による昆虫制御

蘇馬赋

名古屋大学

蚊の体内時計を標的にして聴覚機能と行動を阻害する

萩尾 華子

名古屋大学

魚の高次視覚機能の解明とウナギ仔魚の餌開発を目指して

Raquel Costa

名古屋大学

人間と動物のミスコミュニケーション、安全な相互作用に対するリスクをもたらすのか?

During close encounters between humans and animals, each species relies on its own communicative signals. However, same signals can carry different meanings across species. This is true even when comparing humans and non-human primates, which are closely related in evolutionary terms. When humans anthropomorphize primate behavior—interpreting their expressions through a human emotional lens—they may unintentionally display signals that primates perceive as threatening or intrusive. Our research indicates that humans are strongly motivated to interact with primates. Yet, close proximity not only increases aggression from the animals but also raises the risk of disease transmission. To mitigate these interactions, we need to examine the signals exchanged between different species, and how these are shaped by human cultures. Collaborating with researchers in Japan and the United States, we ought to build a more culturally and biologically informed approach to the study of human-animal interactions.

Bellegarde Fanny

名古屋大学

栄養ストレスに対する植物の適応メカニズムの解明

宮武 広直

名古屋大学

高赤方偏移宇宙論の開拓

柘植 紀節

岐阜大学

大マゼラン雲における水素原子ガス衝突が駆動する大質量星形成

早川 尚志

名古屋大学

1872年2月の激甚太陽・地磁気嵐の復元

李 乃琦

名古屋大学

「言語のシルクロード」を復元

宮尾 亮甫

南山大学

気候変動に対する都市法の寄与に関する分析

王 家元

東海東京証券株式会社

大学における起業家教育と起業意欲の関係